院内下剤をご希望の方
大腸カメラ検査は、内視鏡で大腸粘膜の状態を隈なく観察する検査です。検査の前処置として、院内の下剤内服室で下剤の成分が含まれる腸管洗浄液を少量ずつ飲んで頂き、腸内に便が残っていない状態にする必要があります。1時間半~2時間ほどで、検査可能な状態になります。
院内下剤のメリットとは
大腸カメラ検査は以下の3種類からお選び頂けます
当院では3種類の大腸カメラ検査をご案内しており、患者様のご要望に応じて選択が可能です。なお、どの検査でも事前診察の際に医師より丁寧にご説明いたしますので、心配は無用です。
また、検査日を変更して頂く場合もありますが、もともと予約していた検査方法を別の種類に変更することもできます。
大腸カメラ(院内下剤)
下剤を院内で服用したい場合はこちらを選択してください。院内に下剤服用室と専用のトイレを設けておりますので、気になることがあれば医師や看護師へ遠慮なくお尋ねください。
大腸カメラ(自宅下剤)
下剤をご自宅で服用したい場合はこちらを選択してください。リラックスできるご自宅で、下剤服用や服用後の排便ができるという利点があります。
胃カメラ・大腸カメラの同日検査
1日で大腸カメラ検査と胃カメラ検査をまとめて行います。食事制限が一度で済むのでお忙しい方にお勧めです。ただし、一度に検査を2つ行うため、70歳未満で水分摂取が十分可能なお元気な方にお勧めします。下剤の服用は院内・ご自宅のどちらでも構いません。
※検査を受けたことがない方や、医師のアドバイスを聞いてから検査方法を考えたい方は、外来予約だけをお取りください。
大腸カメラ検査の来院回数
1回目:事前診察
医師が、大腸カメラ検査の実施可否、服用中のお薬の有無の確認、下剤の飲み方、検査前日の食事制限などの説明を実施し、スクリーニングの血液検査も行います。別の医療機関で大腸カメラ検査を受診したことがある方も、お気軽にご相談ください。
なお、事前診察時に前日の検査食をご購入いただきと下剤をお渡しします。当日に内服する下剤は当日にお渡しします。
※血液が固まらないようにする抗凝固薬や抗血小板薬を服用している方は、大腸カメラ検査の2週間以上前に事前診察の外来予約が必要です。
2回目:大腸カメラ検査
検査後に、担当医より画像をみながら結果をお伝えします。
大腸カメラ検査にて組織採取やポリープ切除を行った場合
ポリープ切除をした場合、出血予防のため検査後数日〜最長2週間ほどは移動や食事に制限が入りますので、予めご了承ください。
ポリープ切除の結果説明について
ポリープ切除や組織採取を行った場合、病理検査の結果が出るまでに約2週間かかります。結果は、2週間以降に改めてお越し頂き説明を行います。
3回目:組織結果説明(組織採取した方のみ)
ポリープ切除した組織の病理検査の結果や、今後定期的に大腸カメラ検査を受けて頂くための説明などを行います。
ご予約からお会計までの流れ
ご予約
電話、WEBからご予約ください。
大腸カメラ検査を受けたことがない方で、医師のアドバイスを聞いて大腸カメラ検査の予約を取りたい方
→事前診察の外来予約だけをお願いします。
大腸カメラを受けたことがない方で、大腸カメラの検査日を確保しておきたい方、当院や別の医療機関で大腸カメラ検査の受診経験があり、ご自身に適した検査方法の予約を取りたい方
→事前診察の外来予約、大腸カメラ検査の予約をそれぞれお願いいたします。
※大腸カメラ検査の予約は、事前診察を受けて頂いてから確定となりますので、ご注意ください。
※血液を固まりづらくするお薬(抗凝固薬、抗血小板薬)を服用している方は、大腸カメラ検査日より2週間以上前に事前診察の外来予約が必要です。
事前診察
事前診察にて、大腸カメラ検査の実施可否や服用中のお薬の有無などをチェックしてから、大腸カメラ検査の予約をお取り頂けます。
事前に大腸カメラの予約日を確保していた場合も、事前診察を受けてから予約確定となりますので、ご了承ください。
※下痢や便秘が長引いている場合、大腸疾患の恐れがあるため、なるべく早めに大腸カメラ検査の受診を推奨します。便秘が長引いている方は、予め便秘を解消するための治療を実施しなければならない場合があるため、まずはご相談ください。
検査前日
夜9時までに検査食を食べ終えてください。その後、検査が終わるまでスポーツドリンク、お茶、水以外の摂取は控えてください。日頃から飲んでいるお薬があれば、医師の指示を守って服用・休薬してください。消化しづらい海藻やこんにゃく、キノコ、食物繊維が豊富な野菜は、検査2日前から食べないようにしてください。
※当院では、検査前日の食事として原則「検査食」を摂取していただきます。どうしても検査食を摂取できない方は、前日の食事の工夫が必要です。詳細は看護師からお伝えします。
検査の際に腸内に便がなるべく残らない状態にすることで、安全で質の高い検査を行えるよう腸内環境を整えます。
※検査の際に腸内に便が残っていると、スコープを操作しづらく、不十分な検査となる可能性があります。安全で精度の高い検査を行うためにご協力お願いします。
検査当日
当院では静脈麻酔(鎮静剤)を用いて大腸カメラ検査を実施するため、検査当日の自動車、オートバイ、自転車の運転はお控えください。ご来院の際は、ご家族・ご友人に送迎を依頼するか、公共交通機関をご利用ください。
ご来院
来院後、検査着に着替えていただきます。下剤服用室で、下剤(腸管洗浄剤)を2時間ほどかけて少しずつ服用してください。5~10回程度の排便で固形の便から水っぽく黄色より薄い透明な色の便に変わったら検査を行えます。下剤内服時の状態や便の変化は看護師が確認いたします。
※腸管洗浄剤は下剤が入っている水のことです。検査前に腸内の便を完全に出し切って、腸内をきれいにするために服用する必要があります。
大腸カメラ検査
事前に静脈麻酔(鎮静剤)を入れるための点滴ルート確保を実施します。検査室で鎮静剤、鎮痛剤を使用して、検査をスタートします。観察時は腸管蠕動を抑制する薬を使用することがあります。検査の所要時間は、観察だけであれば15~20分ほどとなりますが、大腸ポリープ切除をした場合は追加で時間がかかります。
所要時間が長引いても、検査中に鎮静剤が切れる心配はありません。なお、ポリープの状態によっては切除のために入院を要することもありますが、その場合は提携先の高度医療機関にお繋ぎします。
検査終了
検査が終わり次第すぐに鎮静剤の効き目は切れますが、完全に切れるまで15~30分ほどはリカバリースペースで休憩してください。
ご説明
医師が検査画像をお見せしながら丁寧に結果を説明しますので、不安なことや分からないことがあれば、些細なことでも遠慮なくご相談ください。
ポリープ切除や組織採取を行った場合、病理検査の結果が出るまでに約2週間かかります。結果は、2週間以降に改めてお越し頂き、説明いたします。病理結果によっては追加の治療が必要になることがありますので、必ず結果説明は受けていただくようにお願いします。
帰宅後
検査後おなかの張りがとれたら飲食をしても問題ございません。前日から食事制限をしているため、低血糖にならないように炭水化物や甘いものを摂取してください。なお、ポリープ切除をした場合、消化しやすいものから徐々にいつもの食事に戻すようにしてください。
ポリープ切除をした場合、人によって異なりますが、検査後1~2週間ほどは運動や食事、遠方への移動、排便時のいきみなどに制限が入ります。穿孔や出血などの合併症を防止するために必要ですので、医師の指示にきちんと従うようにしましょう。
薬を服用されている方へ
抗凝固薬や抗血小板薬(ドルナー、オパルモン、パナルジン、バファリン81㎎、ワーファリン、エパデールなど)を使用している場合、最長で2週間休薬が必要な場合があります。必要な休薬期間は事前診察で説明いたします。患者様ご自身で、処方した医療機関に休薬が可能かどうかお問い合わせしていただきます。
大腸カメラ検査のおおよその時間
院内下剤内服の場合は、便が検査可能な状態になり次第、検査を開始します。下剤の効き具合には個人差があるため下記は目安になりますが、夕方以降に予定を入れることは可能です。
院内で下剤服用の場合
当日は、8時30分ご来院→検査着に着替え→下剤服用室へご案内・下剤内服スタート→検査可能な状態になるまで約2時間→検査の所要時間15~30分→検査終了後約30分間の休憩→12~13時前後に結果説明→お会計という流れで進めます。
検査予約時間により来院時間が異なります。
※大腸カメラ検査で大腸ポリープが発見された場合、検査中に切除する場合もありますので、所要時間が長くなる可能性があります。
なお、別の患者様で早急な診療を必要とする方がいらっしゃる場合、その方を優先させて頂く可能性もございますので、ご理解頂けますと幸いです。