胃痛について
上腹部の痛みやみぞおちの痛みを胃痛と表現されることが多いです。上腹部痛の原因は、胃や十二指腸の炎症、胆のうや膵臓の炎症、がんなどによる器質的疾患以外にストレスなどによる機能異常など多岐にわたります。胃や腸などの消化器系臓器は脳などの神経系臓器と互いに密接に関連しており、精神状態により大きく影響されることが多い臓器です。
胃痛で想定される消化管の疾患
- 胃炎、十二指腸炎
- 胃潰瘍、十二指腸潰瘍
- 胃アニサキス症
- 胃がん
- 機能性ディスペプシア
- 逆流性食道炎
胃痛の検査
胃痛の原因を特定するためには、詳細な症状を確認し、胃カメラ検査を行うことが必要です。
しかし、耐えられないくらい強い痛みが起こっている場合や、痛む場所が時間の経過に伴って変わる場合は、消化管以外の臓器の異常が原因となっている場合もあります。大血管の異常など一刻を争う場合があるため早急に当院までご相談ください。状態により救急対応が可能な医療機関にご紹介します。
胃痛の治療
原因疾患によりますが、基本的には下記の治療が行われます。
薬物療法
ヒスタミン（H2）受容体拮抗薬やプロトンポンプ阻害薬（PPI）などの胃酸分泌抑制剤や、六君子湯などの漢方薬を使用します。
食事で注意すること
脂質の過剰摂取を控え、コーヒーやお酒、香辛料などの刺激物の摂取も避けてください。
日常生活で注意すること
しっかりと睡眠時間を確保し、自律神経のバランスが乱れないように注意しましょう。
