鼠径ヘルニア(脱腸)の手術、両側同時に行うことはできる?

鼠径ヘルニア(脱腸)の手術、両側同時に行うことはできる? Inguinal Hernia

当院では、日帰り手術で治療を行っているため、手術時間や合併症リスク、患者様への負担を考慮し片側ずつの手術を原則としております。両側一度に手術を行うと、手術時間や合併症リスクが2倍となり、日帰り手術ではお勧めしません。腹腔鏡で観察することで両側のヘルニアが明らかとなる場合がありますが、その場合は1か月以上の間隔をあけて、患者様のご都合の良い時に反対側の手術を予定いたします。

鼠径ヘルニア(脱腸)とは

鼠径ヘルニア(脱腸)とは

鼠径ヘルニア(通称:脱腸)は、鼠径部(太腿の付け根)の筋膜に穴が開き、鼠径部が膨らみ、腸などの臓器が突出する疾患です。
鼠径ヘルニアは小児が発症しやすい疾患ですが、成人(特に40代以上)男性も発症しやすいとされています。研究データによると、男性の3人に1人が一生の内に一度は鼠径ヘルニアになると言われています。
鼠径部に発生するピンポン玉のような膨らみがよくある症状です。この膨らみは、腹部に力が加わる時や、立っている時に巨大化し、力を抜くか仰向けに寝ると無くなります。
鼠径ヘルニアは自然には治らず、治療には手術が不可欠です。手術には、「腹腔鏡(内視鏡)手術」と「鼠径部切開法」の2つがあります。

両側の鼠径ヘルニアとは

両側(りょうそく)とは、体の中心軸(正中線)から見て左右どちらにも起こることを指します。鼠径ヘルニアの両側とは、左右の鼠径部にヘルニア(脱腸)が起こる状態のことです。
両側の鼠径ヘルニアを治療する場合、鼠径部切開法では両側に傷が生じるため、患者様に大きな負荷がかかます。
一方で、腹腔鏡(内視鏡)手術では、小さな傷口で両側を一緒に手術できます。また、潜在している別の鼠径ヘルニアを発見することも可能です。しかし、傷は変わらなくても、手術時間や合併症リスクが2倍になるのは鼠径部切開法と同様です。当院では日帰り手術であり、安全性が第一であるため両側同時手術は施行しておりません。潜在している反対側のヘルニアを発見した場合は、後日(1か月以上あけて)改めて日帰り手術を計画いたします。

鼠径ヘルニアは当院へご相談ください

当院では、腹腔鏡(内視鏡)による鼠径ヘルニアの日帰り手術を実施しています。
平日の受診が困難な方に向けて、土曜日も初診を受け付けております。手術は日曜日、月曜日、(祝祭日)に対応しております。
鼠径部の痛み、膨らみなどの症状でお困りの方は、鼠径ヘルニアの恐れがありますので、お早めに当院までご相談ください。

鼠径ヘルニアは当院へご相談ください

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